ブータンセミナー

中央の民族服姿の男性がロティさん
中央の民族服姿の男性がロティさん

 日本で防災を学ぶためにブータンから留学しているロティさんという人がいます。ヒマラヤの山岳地帯にあるブータンは美しい国ですが、地滑りや雪崩に悩まされているそうです。ロティさんは政府の要人で国王の友人でもあるのですが、気さくで謙虚、初めて会ったのにどこか懐かしさをおぼえる人です。 熱燗の日本酒をおいしそうに飲んでいました!

スクリーンを見ながら彼の解説で、国民総幸福量で一躍有名になったかの国を室内旅行しました。ウィークデイは民族服着用が義務付けられ、小学校から大学まで無償、さらに小学校1年生から英語での授業・・

 

 1時間ほどのレクチャーの中で一番印象に残ったのは、以下の2つの事。

ブータンには6000m以上の山は地図上にはない・実際には存在するけれども6000m以上の山は神聖だから測量しない。同じような理由で日本のように山を貫通するトンネルはない・・・

ブータンには自殺する人はいない。なぜなら輪廻転生を信じているので、1回自殺すると500回自殺する破目になるから・・・   

うーん。

 最後に私は彼に質問しました。「幸福志向のブータンを日本は見倣う事が出来るだろうか?」「ブータンこそ日本を(いろんな点で)見倣います。」と官僚らしくソツのない返事が返って来ました。